教室の中にはいり、すぐに気付いた。



前から2番目の一番左の席と前から4番目の中央の席が空いている。


「はい、授業をはじめます。」



「浅田くん?桜くんはどうしたの?さっき一緒に教室にはいったよね。」



「ああ、先生、あいつ、ちょっと用事で…すぐに戻ると思うけど…」



「早崎さんは…?」



「誰もしらない…の?」



和樹が少し震える声で。



「早崎さんも少し遅れると…」



「早崎さんも、教室に向かってたわよ。」



「先生、心配しなくても、すぐにきますから〜。」



二人ともいないなんて、授業が手につかない。



隼人、どこにいったの?