チョコレート箱 【完】





なんでだ?

俺が振ってきた女たちと、ナオミ先輩が――……どうして。





『絶対、見川ナオミ先輩と水島キリ君が……付き合えないように、するんだからっ!』





振った時にそう言われて、意味が分からなかった。

付き合えないようにも何もないだろ……って。


今、ナオミ先輩は……危険な目に合っているのか?


そう考えると、頭が真っ白になっていく――……




「……はい、ちょい待ちー。聞いてたか? キリ、聞いてた?」

「あぁ。聞いてたから行くんだろ――……好きな女を守れない男は、願い下げだって……ナオミ先輩なら言うだろうからな」


俺がそう言うと、掴まれた手の力がスッと弱まった。

目の前には、呆れた顔のシュンヤ。