チョコレート箱 【完】





それを先に言えよ。

まあ、シュンヤがタダで情報を教えてくれただけ、良しとするか。


考えなおして、俺は裏庭の方に向かおうとした。


……が、俺の手をシュンヤが掴んで動きを止めた。

シュンヤの方を睨む。


「……なんだよ」

「……お前には無理だよ」

「は?」


俺が眉を寄せると、シュンヤは困ったように目を逸らした。

だから、言うのが嫌だったんだよ……とか、ブツブツ言っているのが聞こえる。


……なんだよ。


「ナオミ先輩、1年と歩いてた」

「…………で?」

「くっそ、わかんねーか? お前が振ってきた女たちと、重たい雰囲気で歩いて行ったんだよっ! この鈍感キリ!」

「なっ………!」