チョコレート箱 【完】





とにかく、その時のノリとか勢いで行くしかないだろっ!


覚悟を決めた俺は、早速ナオミ先輩を探す。

ナオミ先輩の教室に行ってみたけど、何故か居ないらしい。


ん? いつも、この時間は来てたはずだけどな……。

病気か何かで休みか?


そう思ったけど、鞄は置いてあるし。

……じゃあ、用事?

でも、ナオミ先輩の用事って一体……?



「チョコを渡しに行ってるな。これは」



耳元で聞こえた声に、俺は飛び上がるほど驚く。


「なっ! なんだよ、シュンヤか……あっち行け」

シッシッ

ハエか何かを追い払うように手を動かすと、シュンヤは思い切りムッとした顔になった。


「あっち行けとは、薄情だな。まあ、ナオミ先輩が他の男を好きになっても無理ないな」

ナオミ先輩が、他のオトコをスキに――……

「おい、シュンヤッ! 言え! 知ってることを全て吐け!」