チョコレート箱 【完】





でも、俺がチョコを作れるのか?


妹と母さんに家事はまかせっきりだし。

何かを手伝うとしても、力仕事とか電球の取り換えとか。


そういう、料理とはかけ離れたことばかりだ。


「まぁ……頑張ってみるよ」

「おうっ! キリ、頑張れよ」


シュンヤに思いっきり背中を叩かれ、俺は咳き込む。

荒いんだよ、いちいち……。


「明日が楽しみだな……」

「………何もするなよ」

「しねぇよ。ただ、お前がチョコを渡す姿を想像すると、つい……な」


ニヤニヤと、まるで何かを企んでいるように笑うシュンヤに、


先が思いやられたのは、言うまでもない。