チョコレート箱 【完】





「いいか? バレンタインのチョコには色々な種類がある」

「へぇ……まぁ、ちょっとは知ってるけど」


本命チョコと、義理チョコだろ?

あとは、妹が「友チョコ作る」って言ってたし。


それくらいじゃないか?


「知ってるのか……じゃ、逆チョコの存在も知ってるんだろうな?」

「逆……?」


思わず首を傾げて考え込んでしまう。


逆……逆チョコね。

そう言えば、妹が言ってたけど……。


そこまで考えて、俺はハッとシュンヤの方を見た。


やっぱり知らないんだろ。とでも言いたげな目。


「…あー、知らねぇよっ!」

「うおっ! 怒るなって。落ち着け、言うから」

「……ふざけるなよ」

「俺がいつふざけたっけ?」


いつもだろ! と言いたいところだけど、我慢しておこう。