チョコレート箱 【完】





年下だからって、何だよ。


頼りない? 年下は面倒臭い?

それは、俺を見てから言えよ。

俺は違うかも知れないだろ。



「……今日も玉砕?」

ニヤニヤ笑いながらそう聞くのは、俺の友達のシュンヤ。


…くそ。

面倒なヤツが来た。


「うるっせーな」

俺はそう言って、さっさとシュンヤから逃げようと試みた。


……が、


「あ、知ってるか? 明日、バレンタインデーだってさ」

「……それが何だよ。それを聞いたところで、ナオミ先輩がチョコくれるわけじゃないだろ」

「うっわ、一途~……じゃなくて、」


シュンヤはグイッと俺を引っ張り、耳元で囁く。



「貰えないなら、貰うように仕向けるんだよ」