チョコレート箱 【完】





笑う俺を見たナオミ先輩は、さらに目を吊り上げる。


「もういいっ! 3年の教室に行くから、ついて来ないでっ」

そう言ってズンズンと去っていく先輩。


女らしくもない、けど男気あるとも言えない。

他の女より魅力がある……と言われれば。

無いとも言えないし、あるとも言えない。


年上の魅力、などなども感じられない。



けど、そんな先輩が、俺は好きだ。


……なんて言ったら、先輩は「馬鹿にしてるの!?」と怒るだろうか。

どんなに怒鳴られても、俺は傷つけられないけど。



「年下だから、無理」

…とか、告白した時に言われて……どうしようもない。


かっこつけて、

「年下だからとか。そんなの、気にすることが出来なくなるくらい、俺の事を好きにさせる」


って言ったけど、別に策があるわけでもない。

それを理由に、今もただナオミ先輩を追いかけてるだけだ。