チョコレート箱 【完】





「私、恋をしない方が良かったのかな……?」

私は涙を流しながら笑顔を浮かべた。




「…――――――よ」


俯いたヒカルが、呟くように言った。

怒っているような雰囲気に、私は何故か喋れない。


「………え?」

なんとか声を出せたけど、言葉が出てこない。


何で? とか。どうして? とか。大丈夫かな? とか。

質問はたくさんあるのに。


ヒカルは怒ったように私を睨みつけて、拳を固く握る。




「そんな事、僕の前で言うんじゃねぇよっ!」



ビクッ


私は体を震わせて、固まった。