チョコレート箱 【完】





ヒカルはそう言って笑った。

……なんだろ、今の間。


首を傾げてから、ゆっくと話を再開する。


「でね、染井君に…わ、渡そうと、思ったのっ」

「ふぅん……スミエにしては、いいんじゃない?」

「うん…………ん? 褒めてるの?」


流しかけたその台詞。

…スミエにしては…って、ちょっとヒドイ。


いや、ヒドイ!

私は思い切り立ち上がって、ヒカルを睨む。


「あ、怒んないでよ。座って、座ってー」


ヒカルに無理矢理、椅子に座らせられた。

……流されてる。


でも、相談している身で文句は言えない。


ヒカルは真剣に聞いてくれるみたいだし……

さっきの失礼な発言は流すことにした。