チョコレート箱 【完】





「ぶっ……あはははっ! なにその額~! 絆創膏、ハート柄なんだけど!?」

「ばぁっ! それ言うな! 保健室の先生が、勝手に……」



トモがあれこれ言い訳しているのを聞いて、さらに笑いが止まらなくなる。


と、トモが……トモがハート柄とか、似合わな過ぎるっ!

しかも額って……!


もしかして、あの時の屋上の? やっぱりトモだったんだ。


散々トモの額の絆創膏を見て笑い転げてから、改めて。



「……トモにさ、初めてチョコレートあげたときのこと覚えてる?」

私がそう聞くと、トモは


「え? んー……ん?」

えぇっ!? な、なにそれぇっ!


ショックで何も言えないでいると、トモが今度は吹き出した。


「…ごめ。ちゃんと覚えてる。お前がボロボロのチョコを渡してきたときのことだろ?」


覚えてくれていたと言うだけで。

こんなにも、心が熱くなる。