チョコレート箱 【完】


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「…………サヤカ」

その声に、私は小さく息を吐いた。


そして――……



「ちょぉっと、トモ!? もう、かれこれ1時間も靴箱の前に立ってるんだけどっ!」


私の怒りっぷりにトモは目を見開いてから、バッと頭を下げた。

……きっと、ほぼ反射的にだと思うけどね。


呆れちゃうよ、そういうところ。


「ごめんっ! ……って、何で俺が謝るんだよ!?」

ノリツッコミお見事ー……でも、それどころじゃないんだけど?


私、今から一世一代の大勝負に出るんだけど?


「……トモ、ちょっとこれから真剣な話」


そう言ってちゃんとトモと顔を合わせて――……吹き出した。