チョコレート箱 【完】





深呼吸をしてから、階段へと続くドアを開く――……



―― ゴツッ……



「……ん!?」

良い音がして目を見開く。

このドアは向こう側に開くんだけど……誰かいた!?



「……ハハ。良い音がしたネー」

微妙に棒読みのユウト君。


……怪しー……。

でも、まあだいたい予想はついてるんだけどね。



「よーく考えたらさ。ユウト君とトモって、いつも一緒だよね」

「…………」


ユウト君が目を泳がせているのを見て、私はクスッと笑った。

……ユウト君、ありがと。


小さな声でそう言って、私は階段へと続く扉を開いた。