トモを好きになっていなかったかもしれない。
そんなの……嫌だもん。
好きになれて良かったって、思うから。
「ひっく………やっぱり、渡し…たい……」
「ん。素直になれましたっ!」
ぐりぐりと頭を撫でられる。
トモもよくこうして、頭を撫でてくれたっけ。
……最近も、私が落ち込むと頭を撫でてくれて。
いざって時に、すぐそばにいれくれて。
「……す、好きだけどっ! どうやって渡したらいいのーっ!」
大泣きし始めた私を見て、ユウト君はギョッとした様子だった。
けど、ポンポンと頭を叩かれて私は落ち着いた。
……ユウト君がトモと仲良くなれたの、分かる気がする。
トモってリーダーって感じだけど、あれで結構弱い所があるんだよね。
きっとユウト君は、トモを慰めるとき、こうしてるのかなぁ。


