チョコレート箱 【完】





やっぱり。と言われて、顔が少し赤くなる。



「でもさぁ。俺じゃないんだよね? さっき即答だったし」

「勿論!」


私は誤解を生まないように、首を縦にブンブン振った。


それを見たユウト君は困ったように笑う。



「……断言されても傷つくけど」

「あ、ごめん……」


私は俯いて、手に持っている箱を眺めた。



……渡したかったなぁ。

でも、今は会える気がしないし。



これで、私の片思いも終わりなの……?

私、わた、し……

ぐるぐる考えていると、ユウト君に優しく聞かれた。



「渡さないの? その本命チョコ」