チョコレート箱 【完】





「私、どうすればいいかなぁ」

「じゃ、そのチョコ俺にちょーだい」

「え、ヤダよ……って、えぇっ!?」



顔を上げると、ユウト君が立っていた。

ニカッと笑顔を浮かべて「嘘嘘」と言っている。


……どうだか。嘘なのかは怪しい所だ。



「そのチョコ、本命でしょ」


ギクリ。

背中に冷や汗が流れる。


……やっぱり、この箱はバレバレだった?


ハートマークがあるのは、今時普通かなーって思ったし。

万が一見られても、友チョコって言えば納得してもらえそうだったし。



ジッとユウト君に見つめられて、私は溜息を吐いた。


「はい。そうです。ホンメイです。降参です」