廊下に出て保健室までの道を歩きながら胸が痛んだ。
双子なのに……。
たった二人の姉妹なのに……。
同じ教室にいても、近くにいても、目も合わせず、話さえしないなんて悲しすぎる。
二年前の優花ちゃんの自殺未遂が、仁も含めてみんなの心の中できっとモヤモヤしたままなんだ。
俺に、なにかできることってないのかな。
考えてばかりじゃダメ、だよな。
大切な人が、大好きな人が、
こんなに苦しんでいるのに。
「失礼します」
保健室に入るとそこにいると思っていた先生がいなくて。
とりあえず相沢をベットに寝かせた。
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