叫びたいのは、大好きな君への想いだけ。



くっついていた身体を離して、二人は恥ずかしさを誤魔化すように手を繋いだ。


そして周りと同じように空を見上げる。



「……好きだ」



小さな声で。

けして聞こえないように言った告白。


届くな、今は。

届くな、まだ。


だけど俺の胸が張り裂けそうに、キミへの想いを抱えてる。


どうか、この告白を許して。


言わなきゃ辛いんだ。


今朝も、キミの寝顔を見ながら言ったばかりだと言うのに。


止まらない。


止められない。