悲しい現実に胸が痛くなる。 二人の仲が完全に悪くなってしまったことは俺にもわかる。 あんなことがあって、元に戻ることは、きっと難しい。 『私、絶対幸せにならない。不幸なまま生きていく。そうじゃないと辛い。優花に合わせる顔がない』 泣きながら書いた文字。 落ちた涙によって所々にじんでいる。 優夜ちゃんの覚悟。 『誓うよ。私は幸せになんかならない』 優花ちゃんへの償いの、誓い。