あんな出来事が起こるなんてまだ思ってもいない夏休み初日の朝…


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「空ー(そら)早くしなさーい!」


「はーい!行ってきまーす」


出かける準備を整え私はそう言った。


「気をつけてね。あまり遅くならないで!」


と心配性の母が言う。


「分かってますって。じゃあね」


「行ってらっしゃい」



『バタンっ』ふぅー心配してくれるのは嬉しいけどもう中2にもなったんだから。



ふっと腕時計をみると9時5分前だった。

急がなきゃ。



私は待ち合わせの近くの児童公園まで走っていった。