エメラルド・ナイト~守護者たちの饗宴~

「あまり破壊したくはないが」

 はい? いま破壊とかおっしゃいました?

「こちらが見つけ出す前に仕掛けてくるだろう」

 そういえばベリルさんの方でも解決に向けての取り組みがなされているんだった。

「相手もそれには気付いていると思われる」

 彼の言葉から察するに、互いに見知った相手のようだ。

「あの──」

 口を開きかけたそのとき、何かに気付いたベリルがすいと右腕を上げた。

 陣の目に、銀色の光がまるでベリルの腕に吸い込まれるように見えた。

 小気味の良い音がしてハッと我に返ったとき、ベリルの腕にはナイフが突き刺さっていて声も出ないほど驚く。