「ふふん、油断は禁物なのだよ」
「うぅ、卑怯な真似を……。でも可愛かったので得した気分ですね」
ふと時計を見ると、何ともう六時だった。え、そんなにゲームに没頭してたの。そういえばいつの間にか電気点いてる。
「お腹減った。お母さん達、遅いなー」
「もうそろそろ帰ってくると思いますよ」
ガチャリと、玄関の方から音がした。
「ただいまー」
あ、お母さんの声。やっと帰ってきたか。てか、今までどこに行ってやがったコノヤロー。
「お母さん、お父さん、どこ出掛けてたの」
「どこって、決まってるじゃない、デートよぉ」
お母さんは片手を頬に添えて照れたように答えた。……さいですか、デートですか。



