文化祭が終わった後、私は片付けを手伝い、それから特に用はないものの、先生のいる準備室でゴロゴロとしていた。
ご褒美に抹茶アルフォートもらっちゃった。やばい、美味しい。
「あ、そうだ先生、槙くんのことなんですけど、一体何したんですか?」
「あぁ、槙くんですか?それは企業機密ですね」
「え、気になるんですけど」
きっと言えないくらい酷いことしたんだ。そうでもなきゃ、人間はあそこまで豹変しない。
「僕の千鶴ちゃんを奪おうとし、怖い目に合わせた罰です」
「手厳しいですね」
まぁ、嬉しいけども……。
え、何、デレじゃないから。私そういうキャラ違うから!
「それにしても、本当に可愛かったですよ。多分、千鶴ちゃんのファンが増えたんじゃないでしょうか」
「いやいや、私のファンとか有り得ないですから」
「意外とちらほらいるんですよ」
「今、意外とって言いましたね」
「まぁまぁ。千鶴ちゃんの良さを解ってもらえるのは嬉しいですが、ちょっと複雑な気分です」
「別に、どれだけファンがいようと、私は目移りしたりしませんよ」
「千鶴ちゃん……!」
先生はうるうるしながら私を見た。んー、ちょっとウザいかな。
「デレましたね、うぐっ!」
「折角いいこと言ったのにそれを打ち消すのってどうかと思う!」
私は先生のお腹を情け容赦なく殴った。だからそういうキャラじゃないっての。



