涙を制服の袖で拭き、ドアを開け、静かに中に入り、ドアを静かに閉めた。









「どうしたのよっ!?」




 そこには驚いた顔をしたちーちゃんがいた。





 昨日ちーちゃんが『私、図書室以外はここにいるから』と教えてくれた。





 『いつでもおいで』、そう言ってたから来てしまった。





 ちーちゃんの顔を見て安心して、また涙腺が緩んで、涙が溢れた。





「ぢーぢゃ~ん゙!」





 ちーちゃんに飛びつき、またちーちゃんの胸を借りて泣いた。



 そしてちーちゃんはまた、泣き止むまで優しく頭を撫でてくれた。