なっ、なにぃ!?


 失礼にも程があるでしょっ?!


 だんだん、イライラしてきたっ…!



「失礼しますっ!!」


「えっ?!ちょっと待て小夜っ!!」



 ふんっ!!

 誰がが待ってやるもんですかっ!!


 私は足早に店を出て、黒い高級車に乗り込んだ。



「風間さん、車出してっ!!」


「旦那様は…?」


「私、先に帰ることになったのっ!」


「・・・わかりました。」



 あからさまな嘘をついたのに、わかってかわからずか、風間さんは家までちゃんと送り届けてくれた。