「お待ちどうさまです、レイティアです」
「レイティア!レイティア!」
「またご来店出来たらお願いします」
男は満足そうに人形を抱えて店をでた
「早く皆に見せたい!俺は幸せな男だ!
ってなんだよ…信号赤か…いいや渡っちゃえ!」

ぴーーーーーーーっ!!!!
ドンッ…

「アガガガガガッ…いだぃ…ごふっ
レイティア…レイティア…レイティ…ァ」
「救急車を呼べ!男の子が引かれたぞ!」
【“またご来店出来たらお願いします”】

「以外とつまんなーい!」
「まぁ材料は手にはいったし!
なにつくるの?針縫」
「ショーウインドウに飾る人形!」
「頑張ってね!!!」
「うん!」

ぴーーーーーーーーっ!!!
ドンッ

「あーあ、レイティアが呪っちゃった
簡単に忘れたりするからだよ?」
「引かれたね、皮膚(ぬの)勿体無い」
「だね…!」

カランカランッ

「あの…願いがあるんですけど…!」
「お客だね…」「お客だね」

「ようこそ…人形館へ…」