要を送り出して、自分も支度を済ませ
一先ず、斗賀との時間を大事にする。
レッスンが始まってからというもの、殆ど村岡さんに任せっきり。
本当に………ごめんね。
斗賀を抱きながら頬ずりすると、
「あぁッ」
あらっ!? ママに声援を送ってくれるの?
天使のような笑顔で私を見ている。
「ママ、頑張るからね?後で、村岡さんと逢いに来てね?」
私は優しく頭を撫で、そっと額にキスをした。
ヨシッ!! そろそろ出陣と参りますか?!
私は荷物を肩から下げて、
リビングにいる村岡さんの元へ斗賀と共に。
「杏花様、ご準備は?」
「バッチリです!!」
「……そうですか。後程、坊ちゃまと伺いますので」
「はい。気を付けていらして下さいね」
「はい、承知しました。悔いの残らぬ様、頑張って下さいませ」
「はい!!では、行って参ります」
「行ってらっしゃいませ」
斗賀を抱いた村岡さんが玄関で見送る中、
私はイベント会場へと自宅を後にした。



