「……宮園ってさ……意味わかんないよな」 何を言い出すのか。 顔をあげられず、私は目を泳がせる。 その間も、颯太君は話をつづけた。 「元気に見えたら、急に弱弱しくなってさ」 「そ、それは私のせいじゃないもん。風邪の所為だもん」 俯きながら、小さな声で呟くように言う。 その声も颯太君には聞こえたらしく、溜息を吐かれた。 「……今も、なんか元気ないし………宮園が笑ってないと、調子狂う」 その言葉に、私は弾かれるように顔を上げた。