『今日ハ外ニ出ナイデ、様子ヲ見テミヨウ。勉強スルノガ、オススメデス。ラッキーアイテム、ハ………』


占いを最後まで聞く前に、私は占い機を乱暴に片づけた。


「ゴホッゴホッ……こんな状態で、外に出るも何もないでしょ……」


雨にうたれ続けた私は、見事に風邪をひいてしまった。


高熱で動けないし、頭はボーッとしてまともに何かを考えられない。


勉強しようと思っても字を見ると気持ち悪くなってしまう。


「……まあ、丁度良かったかな」


そう呟いて、私は枕に顔を埋めた。


……だって、きっと私だけ気まずかったし。


顔を合わせるのも……多分、無理だっただろうし。