保健室で仮病で休んで、そのままぐっすり寝ていたらしく。


起きたら放課後になってしまっていた。


……どんだけ寝てるんだ、私。


自分に呆れながら、ベッドからゆっくりと出て上履きを履く。


「よく寝たぁ~っ!」


伸びをして、私は閉じ切ったカーテンを開いた。


「……あら、やぁ~っと起きたの? お寝坊さん」


色っぽい声でそう言って、色っぽい口に弧を描く。


保健室にいる胡内先生で、男子に大人気でもあったりする。


「はい! おはようございますっ」