今まで恋愛話をまともに女子とするのは無かった私。 まあ、理由は簡単で。 私がこういうとき、どういう反応をすればいいのか困ってしまうから。 だからずっと逃げてきたんだけど……。 「……彼氏、なんでしょうか?」 顔を赤くしながらも、私はブンブンと首を横に振った。 違うよ。って口で言えないのは、慣れないから。 というか、直球すぎる! 「ち、違うのっ! 私がそうなれたらいいなって、思ってるだけって言うか……」 「……そっか…」 河本さんの、その言葉の後に続いたのは――……