ケラケラ明るく笑って見せる。 「……あっそ」 運動系を頑張る私になれたのか、颯太君はそう言って校舎に向かって歩き出す。 私もついて行こうとした時、急に颯太君が立ち止った。 わわっ! ぶ、ぶつかるところだった! ビックリして慌ててる私をよそに、颯太君は鞄を探る。 え? なになに? 宿題写させてくれるとか? ハハハ、まさか。 自分に突っ込みながら、颯太君が鞄から何かを取り出すのを待つ。 そして鞄から出た颯太君の手にあったのは……