占いから伝える片思い





謝りながらも、私の心臓はバクバクいってる。


さ、触っちゃったよ……颯太君に!


赤くなる顔を意識しながら、ゴホンと咳払い。


幸い颯太君は私の赤い顔に気が付かず、話を変える。


「お前、今日はどんな占いだったんだ?」


「待ってましたーっ! 今日は『運動系デ心ヲ掴モウ』作戦なのです!」


「……それ、言っちゃダメじゃねぇの?」


し、しまった! そうか。作戦だもんね。


納得しながら、運動系女子のペースは崩さず。


「いーのっ! 細かいことは気にしなぁーい」