あ、探してる人って須原先生なの。


私は少し先生に嫉妬しながら答える。


「須原先生は、私に反省書を書けって言って……それからも、たまに偵察に来た」


「逃げないように?」


颯太君にまでそう言われて、ちょっとムッとする。


でも、抗議しようと颯太君を見た時に笑顔だったから許す!


……ん? でも、なんでまた須原先生?


疑問に思っていると、それを見透かしたように颯太君が言う。


「雨降り始めたから、傘を借りようと思って」


颯太君の説明に、私は納得した。