占いはもともと信じる性格だったけど。
そりゃ、確かに占いが運命の相手だって言ったから! は、ちょっとマズかったけど。
『占い占い』って言って、今日は好きって1回しか言えなかったかもだけど。
敬礼とか調子乗ってやってみたから、軽々しく見えたかもだけど。
「こんな運命も、あってたまるんですっ!」
私はそう言ってクルリと背を向け、教室に向かって走る。
やっと颯太君と話せたんだから。
占いでもなんでも、全力で信じて突っ走るしかないでしょ!
頑張るぞーって拳を上にあげたら、先輩たちにクスクスと笑われた。
私は顔を赤くして、逃げるように教室に入る。


