美緒は呆気にとられていた。
『えっ、マンションの前に居るって…』
チャイムが鳴り、美緒はインターホンのモニターを見る。
確かに永嶋が映っていた。
ロックを開け、美緒は慌てて着替えをした。
『もぉー、来るなら早めに言ってよ…。
まだ、シャワーにも入ってないし、着替えもしてないんだから』
はい、美緒はTシャツにショートパンツと言う格好で掃除をしていたのだ。
『何着たらいいのよ。って悩んでる暇ない。
取りあえず、ジーンズにTシャツに着替え用』
慌てて着替えていると、部屋のチャイムが鳴った。
『マジっ!もう来ちゃった』
急いで着替えて、玄関に急ぐ。
”はーい”と返事をしてドアを開けると、”よっ”と笑顔で手を挙げた永嶋がいた。
『随分早起きなのね。さっ、どうぞ』
美緒がそう言うと、永嶋が部屋に入る。