次の日。さすがに美緒は二日酔いだった。


朝七時、誰も居ないオフィスに入る。


コーヒーを飲みながら、美緒はぼんやり窓の外を見ていた。


すると…



「何で昨日来なかったんだ」


はい、そうです。永嶋です。


誰も居ないオフィスに、永嶋の声が響く。


『おはようございます。
ずいぶん早い出勤ですね』


「何で昨日来なかったんだ」


永嶋はまた美緒に聞いた。


『何、朝から大きな声出してるんですか。
らしくないじゃないですか。
私は昨日行くとは約束してませんので』


美緒がそう言うと、永嶋は美緒を抱きしめた


そして、コーヒーが床に落ちた…。


「美緒…、お前を傷つけたことは悪かったと思ってる。
俺は何もわかってなかった。
これからは美緒のためだけに、俺の人生を考えたいんだ」



こんなセリフはもう聞き飽きた