肩で息をしながら去って行った電車を見ていると 「きゃー!」 今度は女性の悲鳴と共にいま引ったくったであろうバックを持った男がこっちに走って来た 「その人捕まえて下さいっ!」 考えるよりも先にカラダが反応して、走って来た男の腕を力一杯掴みホームの床に倒して羽交い締めに。 騒ぎを聞きつけた駅員が駆け付けて来て男を引き渡してから 「あ!」 花梨のことを思い出した