「じゃあ花梨が英検の勉強教えて?」
「は?なんで?嫌。」
「花梨が教えてくれたら俺受かる気するし!」
「私が凛太郎に勉強教えて何のメリットがあるの?帰る」
「ちょ、ちょっと待って!」
スタスタと駅の階段を登り出した花梨を慌てて追い掛けると
ーパシャ
「は?」
サラリーマン風の男が後ろから俺を追い抜き、腕を花梨のスカートの下に伸ばして走り去って行った
「てめぇ!待てよ!!」
すぐに盗撮だと気付いて男の後を追って階段を駆け上がったものの
ープシュー
ドアが閉まるのと同時に男は電車に乗り込み逃げてしまった。

