たった一つのお願い



「は、る………?」



「私の事は、もう、いいから…龍はちゃんと学校行って病院になんか来ないで放課後は友達と遊んできなよ」





龍には私と違ってたくさんの友達が居る。

私とは違う世界がある。






「…俺の事、嫌いになったのか?」





そんなんじゃない。そんなわけない。

でも、もうこれ以上誰にも迷惑をかけたくない。誰も縛りたくない。


私の勝手なワガママで、勝手な都合で、傷つけたくないんだ。






「大嫌いだよ…」





私はまた、ウソを吐いた。でも、コレで良いんだ。コレで良いはずなのに。





「…俺は嫌だよ」






―――――…どうして龍はこんな私を抱きしめてくれているの?


こんな、大嘘つきな愚か者を。