たった一つのお願いのレビュー一覧
5.0
たった一つのお願い
それは彼女から大好きな先生への最後の言葉でした。
彼女のお願いは何をしてでもなく何がほしいでもなくただ、大好きな人に笑ってほしい ということ。
彼女は最終まで大切な人を思い続けていた。
死に対する恐怖
悲しい現実
それでも生きようと。
私は終わりに近づくにつれページをめくる手が震えました。
生きるとは何か死ぬとは何か私にはそんな難しいことはわからない。
でも、ただ前向きに頑張る春陽ちゃんに元気づけられた。そして、春陽ちゃんに出会って少しずつ変わってゆく三神先生……。
そんな2人を舞台にした切なく、ときに甘い物語。
そんな感動の作品です。
とても切ない物語でした。
たった一つのお願いというタイトルが何を指しているのか、最後のヒロインの言葉でようやく分かり、涙があふれました。
余命わずかのヒロインの健気すぎる想いがひしひしと伝わってきて、切ない気持ちでいっぱいになります…
幸せな気持ちと、悲しい気持ち、そのどちらも繊細な文章で表現されていて、心を大きく揺さぶられました。
甘くて切ない物語が好きだという方、ぜひおすすめです。
お医者さんと患者さん。
…ときたら、大体想像がつくよね?
と思う方でしたら、なおさら読んでみてください。
「生」に向かって諦めない…ではなく
「死」を諦観して生きる…でもなく
今という『限りある枠の中』で“生きている”と思わせる作品です。
サラサラと砂時計が落ちるように、心のどこかで時間を意識しながらも。
ページを捲る手に『終』を意識しながらも
生きている主人公たちと一緒に前に進んでいく。
切ないお話ですが、やるせなさよりも、心が強くなる読み終わり。
是非、一読オススメ致します。