それから、私たちは付き合う事になった。
一緒に下校したり、意味は違うけれど、私がよろけた時には手を繋いで家まで送ってくれたり、キスもした。
こんなにも傍に支ええくれる人が居るんだと考えるだけで心強かった。
龍が隣に居る世界に私は甘えていたんだ。
だけど、それは本当に私の考えが甘かった。
ただただ、嫌な問題から目を背けていただけだった。
「龍、ごめん…」
私はとうとう、龍との2人きりの学校からの帰り道で倒れて救急車で運ばれてしまった。
その後は、よく覚えていない。
ただ、気が付くと病院のベッドの上で寝ていた。
そしてカーテン越しにお父さんと龍の声が聞こえた。
あぁ…結局お父さんに迷惑をかけてしまった。…何やってるんだろ、私…
そんな事を考えていると、突然お父さんの声が頭に入ってきた。
多分、内容が内容だったからだと今なら思う。
「―――じゃあ君は、春陽の彼氏とかじゃないのか?」
少し力のこもった声だった。


