たった一つのお願い



「理央、おいしかったね」




夕食を食べ終えた俺達は、特に何をするわけでもなく部屋でくつろいでいた。

今は部屋にあるお茶をすすっている。お腹いっぱいだ。こんなに楽しい食事は何時ぶりだろうか?




「ーーーーーーー理央?」




あぁ、返事もろくにしなかったので春陽が不安げにこちらを見つめている。

...というよりも、だ。




「...そのポーズはやめろ」




春陽は浴衣姿で俺の方へ身を乗り出し、此方をじっと見つめているのだ。
絶対、このポーズの意味を理解していない。




「......理央は、やっぱり私と居てもドキドキしない?」




.................?


一体今日の春陽はどうしたんだ?


もしかして今のこのポーズも無意識じゃないのか?




そう、頭でグルグルと考えていると、次に予想だにしない彼女からの爆弾発言がきた。




「ーー私、理央とならやってもかまわないよ」