たった一つのお願い



「......って祐司先生から言われたんだけど、理央って拗ねてたの?」




あの野郎...

昼休み。
いつものように春陽に会いに行くと最近の俺の不機嫌の原因をいきなり問いただされた。
とういより、祐司によって彼女が余計な知恵を植え付けられていた。最悪だ。


少ない名誉のために黙っていたというのに。
俺は彼女に情けない姿ばかりをみせてしまっている。
事実なので否定も出来ないから言及されればどうしようもない。


俺が沈黙を続けていると、彼女はクスリと笑って言った。




「...もうすぐで退院するし、その時に理央とたくさんお話出来るじゃんか」




...こう言われるのが分かってたから、バレたくなかったのに。


アイツ、後で覚えてろよ。