「…………じゃあ戻る」
本当は、こう言えば彼女が少しは気にしてくれるのではないかと淡い期待を抱いていた。
稚拙な発想だとは自分でも思う。だがもうコレは今に始まった事ではない。
しかしそうした俺への彼女の反応は
「頑張ってね」
チラッと一瞬こちらを見ただけの至極あっさりとした言葉だった。
くそっ…
何故俺はこんなにもガキなんだ?
何故こんなにもイライラする?
何故…俺ばかりがこんなに重いんだ?
―――…休みになったら、このモヤモヤを是非とも晴らしてやる。
愚かすぎる独占欲の捌け口は一体どうすれば良いのだろうか?
あぁ…早く春陽が二つの意味で退院すれば良いのに。
そんな阿呆な事を考えながら俺は今日も仕事に励むのだった。


