たった一つのお願い



「ごめん……ごめんなさい…」




春陽が俺より先に口を開いた。




「私が悪いのは分かってる……理央は覚悟を決めて私にそう言ってくれたのも分かってる…」




彼女は布団をギュッと掴み、少し震えた声で言った。




「でも…やっぱり理央とは結婚出来ない……したく、ないの……」




俺はそう言って黙ってしまった彼女に、一つ質問を投げかけた。




「………春陽は、俺の事好きか?」





「…………キ……」




彼女はまた涙をポロポロと零して言った。コレで彼女の涙を見るのは三度目だ。




「大スキ……だから、私は理央が嫌じゃないなら……別れたくない……」



嫌じゃないなら、か…