「だからね理央君。 過去を振り返って学び、未来を見据えて今を大切にする事をしても良いんだ」 「!」 「私は到底賛成すると思えないが、春陽が理央君とそうなりたいと思うならこれ程嬉しい事はない」 そうして春陽のお父さんはペンを掴みサインをしてくれた。 「理央君、未来が恐くても目を逸らさずに受け止めてやって欲しい」 俺はこの時まだ、春陽のお父さんが何を言っているのか理解出来なかった。