「春陽は…長くない」 「だけど大切なのは今であってそんな未来は関係ない!」 珍しく俺が声を荒げてしまった。 だがそんな事俺には関係なかった。 「前にも言った。俺は過去を悔やんだり、気にはしない。未来も同様だ」 未来を悔やむ事は出来ないが、俺は予測もつかないものに想いを馳せ一喜一憂するつもりはない。 「……そうか。理央君はそんなに春陽を想ってくれているのか…」 何を今更、と感じたが春陽のお父さんは急に優しい目つきになって俺に言った。