たった一つのお願い



『理央?聞いてるの?』



「あぁ…心配するな。彼女居るから」



『……まだ遊んでるの?』




心外だ。
というよりこの親は俺に対してどういう偏見を持っているんだ。


俺の無言に気づいてか、母親はさらに続けた。




『どうせ前みたいにホテル連れ込んで終わりでしょ?
大学時代から何回目よ?数え切れないわ』




……確かに母親がそう偏見を持っても仕方ないくらい遊んだ。
何故かいつも俺がハメを外している時に電話がかかってくるのでバレてしまうのだ。




「大丈夫だ。今度は本気だから」




するとおふくろは、さも意外だと言うような声で驚きながら言った。