たった一つのお願い



俺がいつものように春陽の部屋へ行くと、今日はいつも以上に春陽がニコニコしていた。


その顔を見て少し安心する。昨日ははしゃぎすぎて疲れたみたいだったから。
だけど顔色的に今日は大丈夫だろう。




「どうした春陽?
何か良いことあったか?」



「うん!
午前にね、お父さんが来てくれたよ」



「そうか。それは良かったな」




春陽のお父さんはどうやら俺との約束を守ってくれたらしく、お昼頃には帰って行ったと言う。




「お父さんから聞いちゃった」



「……何を?」




何か嫌な予感がする。




「鞄の中身」




予感が的中してしまった。